外壁は『４Fフッ素プラン』の日本ペイントファイン４Fセラミック。軒裏の木部は、木部専用塗料の『キシラデコール』で塗り替えました。弊社では木部の塗装は、下地の状況に応じて『キシラデコール』と『ガードラックアクア』を使用しております。

前回に続き弊社の「高級シリコンプラン」日本ペイントのファインシリコンフレッシュの
特徴をご紹介します。今回は『高耐候性』です。こちらも、耐候性試験結果(WEBカタログ参照)によるもです。劣化促進機『ウェザーメーター』の照射時間による、光沢の保持率により耐候性の分類をしています。光沢保持率80％以上が2500時間以上のものを耐候性1種、1200時間のものを耐候性2種、600時間以上のものを耐候性3種としています。ニッペファインシリコンフレッシュは耐候性1種の基準を上回る結果を示し、特に耐候性の優れた塗料と言えます。

弊社の高級シリコンプランには、日本ペイントのファインシリコンフレッシュを使用しております。今回も使用した、こちらの塗料の特徴を紹介します。いくつか特徴のある塗料ですが、特に【超低汚染】を売りにしております。雨垂れ暴露促進試験によると、ファインシリコンフレッシュは、他の同じ2液型シリコン塗料と比べても雨だれが少ないことが実証されております。(WEBカタログ参照)塗膜表面が、雨だれによる汚染を防止する水になじむような性質（親水性）であることが重要です。また、カーボンなどの汚染物質には、塗膜表面に水がはじくような油の性質を持っていると、汚染物質が付着しやすくなります。しかし、塗膜表面に水がなじむような性質(親水性)があると、油性質の汚染物質は付着しにくく、降雨時の雨水が汚染物質を一緒に流してくれます。

ご主人が特に気に入っているとおっしゃって頂いた屋根は、ファイン４Fベストを使用した
「ベネチアブルー」です。屋根の塗り替えは、黒や茶系を使われる方が多いのですが、ブルーも良いですね。外壁の青色と合わさって、涼し気な雰囲気で気に入って頂けました。

今回の塗り替え色は、秘色と言われる『65‐90D』です。秘色（ひそく）とは、青磁の肌の色のような浅い緑色のことで、焼き物の青磁の美しい肌色を模した色名です。青磁は釉薬に含まれる鉄分により独特の灰みを帯びた青緑色になりますが、その色が神秘的な美しさであることから『秘色』の色名がつきました。 襲の色（かさねのいろ）としては、「表・瑠璃色、裏・薄色」を配した色目です。襲の色とは、平安時代以降、公家社会に行われた衣服の表地と裏地、また衣服を重ねて着たときの色の取り合わせの種目のことです。青磁の肌色は淡い微妙な青色で、濃淡にも違いがありますが、襲の色目の『秘色』は表が『瑠璃色』となっています。塗装で使わている日塗工の色見本帳には、800色以上の色目がありますが、色について調べてみるのも面白いです。色選びの参考までに。